キングダム623話のネタバレになります。
前回、李牧(りぼく)は龐煖(ほうけん)が人の代表だとカイネ達へ伝えました。
その言葉の意味が623話で語られ、”求道者(ぐどうしゃ)”武神龐煖の目的が人の救済であることが判明します。
李牧と龐煖の出会い
李牧は龐煖のことを語るため、龐煖との出会いから話し始めます。
李牧と龐煖の出会いは今から十九年前。
雁門(がんもん)赴任前のためカイネと出会うずっと前の頃です。
当時の自分は、戦いに溺れた愚か者で、多くのものを失い続けていたと回想する李牧。
とある戦で大敗し、敵に追われ臓物を引きずりながら一人深山をさまよい、最後は自らの命も失いかけたその時、運命的に龐煖と出会ったと李牧は言います。
右手には巨大な矛を持ち、左手には仕留めた巨大な虎の頭を持っている龐煖。
朦朧(もうろう)としていた李牧は、なぜか龐煖を人とは思わず、最後に何か山に住まう人外の何かを見たと思っていました。
龐煖は李牧に気付き言います。
我が道を阻む者は、余さず屠(ほふ)り、土に還す。
そう言うと、虎の頭を倒れている李牧の顔下へ投げ、矛先を李牧の首へ突きつけます。
李牧は、自分は龐煖の道を阻む程の存在ではないが、目障りなら殺すがいいと言います。
自分にはもう何もない。
親も兄弟も仲間も全て戦で失った、皆、自分が死なせてしまったと。
龐煖は矛を首元から離し、李牧の”役目”はまだ何も果たされていないと言います。
李牧達には聞き取れない、”地”の声を自分は聞くことができ、その声が自分と李牧を会わせた。
そして、貴様は俺の道を答えに”導く者”だと龐煖は言います。
龐煖の言っている意味がわからない李牧。
龐煖は、いずれ分かることだ李牧と言い、自分の名前は”求道者(ぐどうしゃ)”龐煖と名乗り李牧の前から消えます。
朝、目が覚めると、なぜか起き上がれるくらいに体が治っていた李牧。
フラつく足で少し歩くと、自分を追って来ていた敵の死体の山がありました。
求道者の道は人の救済
李牧の回想が終わり、カイネ達に、”求道者”とは文字通り”道”を求める者で、そしてその道とは”人の救済”だと李牧は話します。
深山で龐煖と出会い、命を救われた李牧は、しばらく軍を離れます。
戦いに疲れたのもあったが、龐煖が何者だったのか、求道者とは何かを知りたく放浪したと語る李牧。
さらに李牧は続けます。
彼ら求道者はこの五百年の戦乱の世よりも、さらに古い争乱期から存在しており、争いを繰り返す人の世の苦しさと愚かさを憂い、どうにかこれを救えないかと真剣に考えた賢者たちの集団。
それが求道者の始まり。
人々の願いとは裏腹に、拡大していく争乱の世。
求道者達はやり方が間違っているとの結論を出した。
この争いの世の中で、”道”を探してもそこに答えは”無い”と断定した。
なぜなら、偏愛がある限り争いは生まれる、情がある限り苦しみの世は変わらぬと。
これを聞いたカイネは、情があるから、”思い”があるから人ではありませんかと言い、李牧もその通りとだと答えます。
その大いなる矛盾を解くためには、人は皆、人を超える存在にならねばならない。
それで求道者達は人の世から離れ、深山に姿を消し、ただひたすらその道を探した。
まずは自分達が人を超える”模”を示さねばと。
李牧は、ここからは我々凡人の理解を超える話と前置きして続けます。
求道者達の考えでは、生の営みは一個でも、ある奇跡の”模”を示した時、全体にもその変化が起こり皆が一斉に上の存在に昇れると。
故に彼らの道は、人を超えし”模”を天に示すことである。
左目から涙を流すカイネ
近衛兵達は、李牧の話についていけない様子。
確認の意味を込めて李牧に聞きます。
求道者が人の域を超えた存在になれば、我々全員が・・・。
「・・・ええ」と静かに答える李牧。
龐煖がそのために行動していることを知ったカイネは、ブルッと震えながら言います。
龐煖様は、ただ自分が最強であることを誇示するためだけに、あの暴威をふるっているのでは・・・。
それが龐煖の”道”なのですと答える李牧。
李牧はカイネに言います。
おかしな話ですが、求道者は彼らの中の一人でも人を超え、神に近しい領域に立つ時、我々”人”は今とは違う上の存在に変化し、争いを止め、苦しみの世から完全に解放されると本気で信じているのです。
そんなこと、起こるわけが・・・と言うカイネ。
突然、左目から涙が流れ驚きます。
さらにカイネだけではなく、他の近衛兵達も左目だけから涙を流します。
求道者達の言っていること、やっていることは常軌を逸しているとカイネは言い、分かっていると答える李牧。
ここで李牧は求道者の言葉を思い出します。
(お前達には無理だ、救いの道はこの方法しか・・・)
李牧は言います。
求道者達の目的は人の救済、そのために彼らはそれぞれの道から人より天(たか)い存在を目指しています。
ある者は土くれになるまで瞑想し、ある者は宙を舞うために谷へ身を投げたという笑い話も聞きました。
そして龐煖は、全てをかけて武神にならんとする道を。
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キングダム623話の感想
キングダム623話、李牧から”求道者”武神龐煖の目的が人の救済だと語られましたが、一回読んだだけでは意味がよくわかりませんでした。
要約すると、一人の求道者が人間を超えれば全ての人類が変わり、争いがなくなる。
そのために、龐煖は自我を捨て武に己を捧げた。
自分が人間を超えて人の世の争いをなくそうと。
目的は凄く崇高だけど、やはり考え方、やり方が常軌を逸してますね。
そんな”求道者”武神龐煖と対峙する信。
武神相手に満身創痍の信はまともに戦うことができるのでしょうか。
キングダム624話のネタバレはコチラになります。