約束のネバーランドの読者で、フクロウといえばミネルヴァ、ミネルヴァといえばフクロウ。
こんな図式が出来上がったいる方もいるのではないでしょうか。
47話でのソンジュの話でもフクロウが登場しました。
今回はフクロウの意味とミネルヴァとの関係を考察していきます。
フクロウの存在
ミネルヴァの寄贈書にはフクロウの蔵書票がありました。

詳しくはこちらの記事でまとめています。
そしてこのフクロウを囲っている円がモールス信号となっており、ハウスの子供達へのメッセージであることは解明されています。
さらに、シスター・クローネが託したボールペン。このボールペンから映し出された映像にもフクロウがあります。

ボールペンの謎に関してはこちらの記事です。
47話のソンジュの話の中で登場した、人間と鬼との最初の約束を提案した人間。この人間の肩にもフクロウが乗っています。

ていうかフクロウデカ!!
フクロウってこんなにデカいんですかね?間近でフクロウを見る機会ってあまりないので知りませんでしたが、フクロウデカイですねw
約束のネバーランドではフクロウが重要なポイントではないかと思います。
フクロウの意味
野生のフクロウは「森の物知り博士」、「森の哲学者」など呼ばれています。
約束のネバーランドのミネルヴァもエマ達からするとそんな感じですよね。特に外の世界は森からスタートしたので、余計に森の物知り博士の印象が強いです。
さらにミネルヴァの元ネタの作品にもフクロウが描かれることが多いです。
ミネルヴァの元ネタ
まずミネルヴァの元ネタに関して考察してみます。
ミネルヴァという名前はギリシャ神話では神として登場します。ミネルヴァが描かれる際は、聖なる動物であり知恵の象徴でもあるフクロウと一緒に描かれることが多いです。
そして神話のミネルヴァは知恵や英知、洞察力の女神と言われています。さらに、有名な言葉で
ミネルヴァのフクロウ
という言葉があります。
フクロウは夜行性で、通常人が活動する昼間は眼を閉じて眠っている。夜闇が近づく夕暮れになると、フクロウは眼を開けて羽ばたき始める。そして、夜の闇に飛び立っていく。
引用:www.nautpolis.net
要約すると
どれだけ賢い人でも未来の事はわからないし、真実はいつも、その時代のすべてが明らかになった後にしか分らないということです。
引用:blog.daisukeyamashita.com
なんとなく、今のエマ達のような気もします。
ソンジュから世界のことを聞きました。まさに「その時代の全てが明らかになった後」ですよね。そしていよいよ真実へと突き進む感じかなと。
神話のミネルヴァ
神話のミネルヴァの父親はゼウスです。そして母親はメティスです。そしてミネルヴァとはローマでの呼び方で、ギリシャでの呼び方はアテナです。
ミネルヴァだとピンと来なかった方もアテナなら知っているのではないでしょうか。ギリシャにある街「アテネ」はもちろんアテナからとったものです。
街のアテナの由来が、実は約束のネバーランドにも関係しているのではと予想してます。
神話ではミネルヴァ(アテナ)はネプチューン(ポセイドン)と戦います。その戦い方は、ミネルヴァとネプチューン、どちらの方に市民がより多く集まるかというものです。
ネプチューンは先手必勝で市民に泉を提供します。そしてミネルヴァはその泉にオリーブの木を植えます。その結果、市民はミネルヴァが植えたオリーブの木に市民が集まります。
ネプチューンとの勝負はミネルヴァの勝利となり、市民が集まったその場所は「アテネ」と呼ばれるようになりました。
神話で登場したオリーブの木。オリーブと相性が良いものといえば「ワイン」です。
約束のネバーランドに関して、考察Labでははクローン説を推していましたし、実際ソンジュの話からハウスは人間の養殖機関だとありました。
そして以前考察したこちらの記事。
こちらの記事ではワインで使うブドウのクローン品種を紹介しました。
ギリシャ神話に登場するオリーブの木、オリーブというのが本物の人間で、鬼側の世界にいる人間はクローン品種。そしてオリーブの木を植えたミネルヴァは人間側の世界にいる。
そんな考察をしながら、最初の約束をした人物は1000年前の人間なんですよね。
そうなるとあの人物がミネルヴァということは考えられませんが、ミネルヴァの子孫、または鬼側の人間の手助けをする組織が存在するのでしょうか。
宗教と哲学の存在
もう一つ別の視点から約束のネバーランドの世界観を考察してみます。
こちらの記事でソンジュが人間を食べないのは宗教上の理由と紹介しました。
鬼側の世界には宗教が存在します。おそらく人間側の世界にも宗教があるでしょう。そして宗教といえば哲学。図で表すとこんな感じです。
鬼側の世界と人間側の世界には宗教があることから、自分たちの絶対的な考えや習慣を持っています。例えばソンジュなら絶対に人間を食べないがそれですね。
そして西洋哲学の特徴は、物事の本質を追求するために合理的・論理的に自分の頭で考え抜きます。この姿勢はエマやレイのこれまでの行動ですよね。
さらに東洋哲学の特徴は、その土地や地域の人達にとってしっくりくる、感覚的に理解できる部分が論理の正しさを裏付けます。つまり、本来哲学に必須である合理性や正当性を厳密に検証しないという傾向があります。
鬼側の世界のことはまだ明確には判明されていませんが、なんとなく鬼達の儀式やハウスでの養殖などをみていると、東洋哲学に近いものを感じます。
全くの憶測ですが、宗教が登場したので哲学、それも西洋と東洋で世界が分かれていたら面白いかなと考察しました。
まとめ
約束のネバーランドの記事を書くと、いつも思い切った考察になります。なぜだろうと考えたら、まだ50話弱なんですよね。つまり情報が少ないってことです。逆に50話弱でこれだけ謎があるのも凄いですよね。
ただ、ストーリーのテンポはすごくいいので毎回楽しみです。
今回の考察ではミネルヴァの正体には辿り着けませんでしたが、ただ元ネタとフクロウが重要であることは間違いないと思います。
そして、そもそもミネルヴァは個人の名前なのか組織の名前なのかも気になるところです。