進撃の巨人109話のネタバレになります。
前回、調査兵団だけではなく、104期生との間にも溝があることが判明したエレン。
さらにパラディ島の上層部はエレンの単独行動を問題視しエレンを拘束、ジークも軟禁、恩があるマーレの義勇兵も軟禁。
109話ではそんな上層部にフロック達が反旗を翻します。
そしてガビとファルコは素性を偽りますが、二人を発見したカヤに正体がバレます。
ガビとファルコはカヤと接することで変わるのでしょうか。
Contents
ベンとミア
109話でガビとファルコを発見した女性はカヤという名前なのが判明します。
カヤは二人に「お腹がすいたでしょ?」と聞き、自宅の牧場まで連れてきました。
二人に自宅の前で待っているよう伝え、カヤは家の中に入ります。
待っている間ガビはこの牧場にいる馬は逃走に使えると言いますが、闇雲に動いても見つかるだけなので、働き口のあるこの牧場で何日か居られるよう頼もうと提案するファルコ。
自分は悪魔どもと一緒に食事はできないというガビに、ファルコは自分が全部話すから余計なことは言うなと言います。
その時、カヤから「入ってきて」と言われ二人は家の中に入ります。
ガビとファルコに話しかける父親と思われる男性。
「君達か家出したんは どうしたこつかい?」
男性の口調に南方マーレの訛りと感じるガビ。
ファルコは自分達をベン(ファルコ)とミア(ガビ)と名乗り、訳あって親元から逃げてきた兄弟だと名乗ります。
そして自分達にできることがあれば何でもするので、数日だけここに泊めさせて欲しいと頭を下げます。
父親は「ブラウス厩舎へよう来たね」と言い、何日でいればいいと伝えます。
ファルコとガビに朝食を出す母親。
母親はガビの頭をなでますが、「ひッ」と母親の手を払うガビ。
父親は母親に「この子は・・・」と声をかけ、母親も「辛いことがあったのにごめんね」と謝ります。
ファルコは妹(ガビ)の非礼を謝り、朝食を「うまい!!おいしいな!!」と笑顔で食べます。
ガビも震えながら朝食を食べるのですが、二人の様子をジッと見つめるカヤ。
キヨミ・アズマビトの訪問
場面は変わり港に現れたヒィズル国のキヨミ・アズマビト。
状況が状況なだけに出迎えには総統と数名の軍人のみの出迎えとなります。
キヨミ・アズマビトはエルディア国(パラディ島)のマーレ遠征作戦成功を祝います。
さらにヒィズル国首脳もエルディア国の勇敢さを讃えていると。
総統は今回の勝利は両国の強い信頼がなければ成し得なかった勝利と伝え、さらに世界がこの島を凝視する情勢下で、なお変わらず訪問してくれたキヨミ・アズマビトの勇敢さこそ称えるべきと言います。
キヨミ・アズマビトは無線の相手が義勇兵ではなかったことから全て察しているようで、そんなキヨミ・アズマビトに改めて世界一危険な島へようこそと総統。
キヨミ・アズマビトが訪問した目的は、その危険を目にすることにあると言います。
氷爆石を燃料に用いた世界初の飛行艇を持参し「地鳴らし」の力を見定めると。
ハンジの周りには記者が群がっています。
記者達が知りたいことは
- シガンシナ区から全住民強制退去命令
- 義勇兵が一斉に拘束された
- エルディア国に勝利をもたらしたエレンの幽閉
- 兵団に外界からの富が集中しすぎている
知りたいことが山のようにあります。
ハンジは記者の質問には答えず建物の中に入ろうとしますたが、一人の記者が門の前に立ちハンジに聞きます。
四年前に調査兵団は自分達壁の民に世界の現実を伝えてくれた。
敵の正体は世界中の人類であり、我々の正体は巨人であるという現実。
エレンがもたらした勝利により我々の未来は開かれ、それはエルディア人に生きる未来はあるとの証明だと。
であるならば、兵団とエレンの関係は我々エルディア国民の問題だと記者は言います。
さらに別の記者はハンジに聞きます。
以前ハンジは「情報は納税者に委ねられる」と言っていたが、その姿勢に変化があったのかと。
それに対してハンジは状況が変わったと答えます。
壁が開かれ世界と繋がり、情報の持つ意味が変わったと言います。
別の記者はハンジが辛い立場なのはわかるが、だからこそ目を見て「信じていい」と言ってくれと言います。
ハンジは「すべてはエルディア国民みんなのためだ」と伝え建物の中に入っていきます。
フロックの裏切り
エレンの情報を流したのはホルガー、ヴィム、ルイーゼの新兵とフロックでした。
フロックはエレンを解放するため今回の情報漏洩をしたと言います。
「地鳴らし」という圧倒的な力が我々の生存権で、エレンは我々エルディア国民全員の命を救ったと言うフロック。
ハンジは、その勝利は世界中の軍がこのちっぽけな島に総攻撃をくらわせるこれ以上ない必然性を与えてしまったと言います。
そしてそれは我々の生存権を危ぶまれる事態になったのではとフロックに聞きます。
「地鳴らし」が無ければそうだろうと答えるフロック。
どの道「力」が無ければ我々は生きていけないと言います。
その「地鳴らし」が期待通りに機能して我々を救う保証は何も無い。
言ってしまえば人から聞いた話に過ぎないと言うハンジに、フロックはエレンを牢に閉じ込めているままだからだと言い、話は平行線です。
フロックはこの国を導くのはエレンであるため、今すぐエレンを解放するよう言います。
それに対しハンジはフロックが正しいのかもしれないと答えます。
形はどうであれジークの作戦を完遂するとの決断を下した自分にすべての責任があるとハンジ。
だからこれ以上勝手な真似は許されないと言い、情報を外に漏らした罪でフロック達四人を懲罰房へ入れるよう命令します。
ハンジはハネスを拷問した時の言葉を思い出します。(14巻56話)
「こういう役には多分順番がある・・・」
「役を降りても・・・誰かがすぐに代わりを演じ始める」
「がんばれよ・・・ハンジ・・・」
権力が上になったものが何かを守るために誰かを傷つける。
当時のハンジは机を蹴り飛ばしてましたが、今回も怒りのようなやりきれない気持ちのようなものがこみ上げてきますが、「まだ調べることがある」と冷静さを取り戻します。
女性のルイーゼを懲罰房へ連行したミカサ。
ルイーゼは自分が入った懲罰房は以前ミカサが入った房なのか聞きますが、違うと答えるミカサ。
残念だとルイーザは答えますが、兵規違反は後悔していないと。
勝利することが調査兵団の目的なら、規則を守ることは必ずしも絶対ではないとルイーザは言います。
ミカサはルイーザに刑期が延びるだけだからやめるよう言います。
ルイーザはミカサに命を救われた日からあの時のままだと伝えます。
巨人を人の力でねじ伏せたミカサを見てわかったことは、力が無ければ何も守れない。
自分達は理不尽な暴力と戦っていいのだと学んだ。
そしてミカサもエレンに救われたはずと聞くルイーザの言葉に、エレンから貰ったマフラーを触るミカサ。
あの日から少しでもミカサに近づきたかったと言うルイーザは、ミカサが調査兵団に入った理由を聞きます。
「エレンのためならエレンの自由を・・・」と話すルイーザに、ミカサは自分から言えることは一つ、「口を閉じてなさい」との言葉を残してこの場を後にするミカサ。
「ドン」との音にルイーザの方を見るミカサ。
そこには調査兵団の敬礼(心臓を捧げよ)をするルイーザの姿が。
頭痛を起こすミカサ。
エレンに助けられた日のことを思い出します。
軟禁されているイェレナのもとを訪れるピクシス。
ピクシスは義勇兵がエルディア人に尽くしてくれた恩は忘れないと伝えます。
特にイェレナは行動記録書を几帳面に提出するなど、エルディア人との信頼関係を大切にしてくれていたと。
だがその姿は、少しでもやましき所は見せないように必死に振る舞っているようにも見えて気になったとピクシスは言います。
ピクシスは行動記録書を見ながら話します。
自ら見張り役の兵を付けるなどして常日頃から己を厳しい管理下に置いていたが、10ヶ月前のトロスト区での鉄道開通祝いでの祝賀会ではイェレナの監視役は急遽代役となったフロック。
そしてこのフロックは現在情報漏洩罪で勾留中。
フロックはイェレナを祝賀会から宿泊地まで送ったが、この宿泊地はエレンの住処と数10kmの位置にあり、イェレナがエレンと接触することも可能だったとピクシス。
さらにこの時期を境にエレンは単独行動を取るようになった。
ピクシスはイェレナの前に座り、イェレナに時間をかけてでも尋問するつもりのようです。
カヤの正体
牧場の仕事を手伝うファルコとガビ。
馬の厩舎で水をまくガビですが、馬に頭をかじられ、自分がまいた水で滑って転び、さらには水が入っていたバケツを被るなど散々です。
悪魔の仕業だと言うガビに、馬の仕業だと冷静に答えるファルコ。
こんな田舎にいても何の情報も得られないと言うガビに、ファルコは下手に動くよりここに根付いたほうがいいと言います。
ファルコの考えは、エルディア国はマーレであれだけのことをやったので、じきに世界中の軍隊がこの島に攻めてくるはず。
そうすればファルコの兄やライナー達が助けに来ると。
裏切り者のジークが憎くないのかとガビは聞きますが、自分達にできることはないと答えるファルコ。
ファルコは自分がエレンの手紙を運んだことはまだ話すわけにはいかないと考えます。
その時、カヤが二人にお昼だと伝えに来ます。
牧場で食事をするカヤ、ファルコ、ガビの三人。
ファルコはこの牧場で働いている人が皆若いことに驚きますが、ここで働いている人の殆どが孤児だと伝えるカヤ。
女王の方針で行き場のない子供は手厚く支援されていると。
ここは四年前に親を失っている人達の集まりだと言うカヤに、「罪を受け入れていないようですね」と攻撃的なガビ。
「この島の民が世界に対して残虐非道の限りを尽くした歴史をお忘れですか?」
「エルディア人一人一人が罪の自覚を正しく持つことで、ようやく永遠の贖罪への道が開かれる」
攻撃的に語りだすガビに、「それはみんなが親を亡くしたことと関係があるの?」と冷静に対応するカヤ。
「いくら善人のように振る舞おうとも、逃れられる罪の重さではない」と言うガビに、「マーレではそう教えられてるの?」と聞くカヤ。
そして、「どうしてここに来たのか知らないけど・・・君達はマーレから来たんでしょ?」とカヤは聞きます。
どうやらファルコとガビの会話を聞いていたようで、二人がマーレ人であることをカヤは知っていました。
ガビは干し草用フォークを持ってカヤを殺そうとしますが
ファルコに止められます。
他の子供達が騒ぎに気が付きますが、二人を庇うカヤ。
呆気にとられるガビ、そのスキに干し草用フォークを奪うファルコ。
なぜ庇ったのかを聞くファルコに、通報する気ならとっくに二人は捕まってると答えるカヤ。
カヤはファルコとガビを四年前まで住んでいた自宅に連れていきます。
四年前壁内に多数の巨人が現れ、カヤが住んでいた村にも3m級の巨人が一体来ました。
その巨人を見て村の人は皆逃げたが、足の悪いカヤの母親は逃げ遅れました。
カヤはどうすることもできず、逃げることも隠れることもできず座っていました。
そして当時カヤが座っていた場所を指差し、あそこで母親が食べられる音を聞いていたと言います。
母親はずっと生きたまま食べられ、その時間が長かったと回想するカヤ。
次第に叫び声もあげられなくなった母親。
声が出なくなるまで叫んだからだとカヤは言います。
ガビとファルコが変わる?
この壁内で四年前に公開された情報では、壁の外には人類がいて自分達を悪魔の民族と言っているとのこと。
だが、なぜそれほどまで憎まれるのかがわからないとカヤは言います。
そしてガビとファルコに、母親が一体何をしたらこれほど恨まれたのか教えて欲しいと言います。
まくしたてるように叫びだすガビ。
ガビ
「何千年間も!!世界中の人々を虐殺したからでしょ!?」
「そんなことも忘れていたなんて!!エルディア人は何千年もの間、巨人の力で世界を支配し蹂躙してきたの!!」
「他の民族の文化を奪って!!望まない子を産ませて!!数えきれないほど人を殺してきたの!!」
「この壁の悪魔共がいくら目を背けても、世界はこの罪を決して忘れないからこんなことになってるんでしょうが!!」
「被害者ぶるのはやめて!!」
引用:進撃の巨人109話
それに対しカヤは
「・・・でもお母さんはこの辺で生まれ育ったから、そんな酷いことはしてないと思う・・・」
ガビ
「だから・・・!!」
「100年前あんた達の先祖が犯した罪の大きさが問題なの!!」
引用:進撃の巨人109話
カヤ
「・・・100年前って・・・じゃあ・・・今生きている私達は・・一体何の罪を犯しているの?」
ガビ
「・・・ついこの間だって・・・私の街を蹂躙した」
引用:進撃の巨人109話
カヤ
「・・・私のお母さんが殺されたのは四年前だから・・・その罪じゃない」
ガビ
「・・・だから!!」
「先祖が世界中の人を虐殺したからだって!!」
引用:進撃の巨人109話
カヤは叫びます。
「お母さんは誰も殺していない!!」
カヤはガビにちゃんと答えてと言います。
なぜ母親があんなに苦しんで殺されたのか。
何か理由があるのでは?
そうでなければおかしい、母親はなぜ生きたまま体を食べられたのか?何のために殺されたのか?
「威力偵察です・・・」
ファルコが口を開きます。
自分達が知れる限りと前置きした上で、四年前のパラディ島侵攻の目的は大攻勢を見据えての威力偵察が主だったと説明するファルコ。
敵の力を調べるために行った実験的攻撃で、カヤの母親はそれに巻き込まれたと。
カヤの母親は何も悪くない、ごめんなさい、何も悪くないのにと謝るファルコ。
カヤは教えてくれたファルコにお礼を述べます。
だが、ファルコが謝るのはおかしいと言います。
マーレで生まれただけなのにと。
ファルコはカヤがその状況からどうやって助かったのか聞き、ある人が助けてきてくれたと答えるカヤ。
そのある人は今のカヤよりも少し年上の女性で、庭にあった薪割り用の斧を持ってきて巨人と戦ったと。
薪割り用の斧では無理だと言うファルコに、その女性は自らを盾にして自分を巨人から逃したとカヤは言います。
「この道を走れば・・・いつかあなたを助けてくれる人と会える」
だから会えるまで走るようカヤに言いました。
その女性が生きていたら、行く当てのないファルコとガビを見捨てたりはしない。
自分にそうしてくれたようにと話すカヤ。
今度牧場主のブラウスとマーレ人が働いているレストランに招かれていると言うカヤ。
ファルコとガビを連れていきマーレ人に会えばマーレへ帰る方法があるかもしれないと。
なぜ自分達を助けるのか聞くガビに、自分を助けた女性のようになりたいと答えるカヤ。
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※本ページの情報は2019年6月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。
進撃の巨人109話の感想
進撃の巨人109話の感想ですが、率直に「重い」です。
どっちが正しいのかわからなくなりますね。
パラディ島のエルディア国、マーレ、世界、それぞれに言い分がありどれが正しいのかわかりません。
エレン、調査兵団、ピクシス達上層部、こちらもそれぞれに考えがあり、どれが正しいのかわかりません。
そしてファルコとガビのマーレ人とエルディア人のカヤ、こちらもどちらが正しいのかわかりません。
生きてきた環境により見方が違うのでしょうが、109話ではガビとカヤが正面からぶつかったといった感じです。
これまでは、相手が居ない場所で互いが互いを憎んでいましたが、その末端の被害者ともいえるガビとカヤがぶつかるわけですが、考えさせられますね。
さらに、カヤを救った女性がサシャで、カヤはサシャに憧れサシャのような女性になりたくてファルコとガビを救おうとしている。
そんなサシャを殺したのはガビ。
やりきれないですね。
ファルコはまだしもガビはマーレ教育を骨の髄まで染み込ませていましたが、カヤとの出会いを通し、このパラディ島で変わるのでしょうか。
様々な思惑や考え、そして想いが交差した状況で、さらにここにライナー達も絡んでくる可能性が高いわけで。
後々一気に繋がるかと思うといまからワクワクしますが、なんにせよ現状はとにかく「重い」です。
進撃の巨人110話のネタバレはこちらになります。