ワン・フォー・オールを継承してから、何度腕を骨折をしているかわからないデク。
もう無理ができない状態まできてますよね。そんなデクの腕を「優しい手」と感じたエリ(壊理)。そういえば、デクの腕には色々な想いや気持ちが込められているのを思い出しました。
今回はデクの腕の状態と、エリ(壊理)がデクの腕を「優しい手」と感じた意味を考察します。
デクの腕の状態
無個性だったデク(緑谷出久)が、憧れのヒーロー「オールマイト」から継承した個性「ワン・フォー・オール」
ワン・フォー・オールの能力は「筋力を強化」する増強型です。特殊な個性が数多く登場するヒロアカでは非常にシンプルな能力になります。
シンプルですが、ワン・フォー・オールによる増強後の戦闘力は漫画でもトップクラスです。事実、オールマイトは筋力の増強だけでNo.1ヒーローとして活躍していました。
その個性を継承したデクですが、無理しようと思えばいくらでも力を出すことが可能なため、能力に体がついていけず何度も骨折を繰り返します。
その度にリカバリーガールに治療してもらいますが、運動会での轟との試合後はリカバリーガールから右手の粉砕骨折は綺麗に元どおりにすることはできないと言われます。

ヒーロー殺しとの戦闘後は左腕に後遺症が残る飯田に、デクはかける言葉がありません。それでも飯田は未熟な自分への戒めにするため、完治する可能性がある手術をせずに本当のヒーローになるまで左腕の後遺症を残すことを選択します。

その言葉にデクも自分も一緒だと話し、一緒に頑張ろうと伝えます。

しかし、林間合宿で敵連合の襲撃を受けた際に、デクは筋肉増強が個性のマスキュラーと戦います。戦闘を避けたいデクでしたが、洸太を守るため体の限界を超えて戦い続けた結果

通常、人の体は80%でリミッターがかかるようになっているが、今回デクは100%の状態「火事場の馬鹿力」状態でパワーを放出。しかもその状態を長時間続けたことで、骨、筋肉、そして靭帯もボロボロの状態となります。
あと2〜3回、同じような怪我をすれば、腕の使えない生活になると医師から忠告を受けます。

エリ(壊理)が感じた優しさ
ナイトメアの下でヒーローインターン活動をすることになったデクは、パトロール中に偶然にもナイトメアが追っている死穢八斎會の若頭「治崎」と遭遇します。

その時、デクは治崎のもとから逃げ出すエリ(壊理)に出会います。手足に包帯を巻いて怯えるエリをデクは抱きかかえます。

デクから離れようとしないエリでしたが、治崎が「殺意」を見せると何もなかったよに治崎のもとへ戻るエリ。

治崎は自分の個性「分解」と「修復」の能力を使い個性を無効化する銃弾を作っていました。この銃弾を作るためエリから個性因子を捌いていました。

エリの包帯の量を見ると、おそらく個性因子を捌くにはエリの血肉が必要だと思われます。捌いたあとに治崎の個性で「修復」する。これを繰り返しているのではないでしょうか。
そんな環境から一度は逃げ出したエリ。治崎の下に戻ったあともデクの手が優しかったことを思い出します。

デクの腕はヒーローになる前と比べ歪んだ形になってます。そして傷も絶えません。それでもエリはデクの手を優しいと手と感じました。
デクの歪んだ腕や傷には、これまでデクが守ってきた人達の想い、多くの人を助けられるヒーローになりたという願い、そしてオールマイトへの憧れ、そいった気持ちがデクの腕には込められているのだと思います。
優しさとは無縁の世界にいるエリだから、デクの腕や手から優しさを感じとったのではないでしょうか。
フルカウル
このままではヒーローになる前に腕が使えなくなるデク。
ワン・フォー・オールをコントロールするため、グラントリノの訓練を受けます。そこでデクは、これまで腕や指など一点に瞬発的にワン・フォー・オールの力を使っていたことを思い出します。
そしてそれがコントロールできない原因だと気づき、最初から全身にワン・フォー・オールを使い、その状態を維持する「フルカウル」を習得します。

シュートスタイル
フルカウルを習得したデクは、さらに腕への負担を軽減するため、蹴り技主体の「シュートスタイル」を身につけます。

既に爆豪とのマジ喧嘩でも使用しており、爆豪からはパンチとの組み合わせは「腹立った」と評価?されます。
まとめ
これまでデクの腕に対して特に何も思ってなかったのですが、エリが「優しい手」と表現したことで色々考えましたね。そしてデクが腕を守るため進化していく姿も見ていて気持ちがいいです。それにしても治崎、最低でしたね。
ナイトメアを中心にヒーロー達によるエリの救出作戦が行われていますが、一筋縄ではいかないでしょうね。
そして現在は沈黙を守っている「敵連合」の存在も気になります。今回のエリ救出作戦には絡んでくるのでしょうか。気になりますね^^