進撃の巨人97話のネタバレになります。
97話を読んだ率直な感想としては
動き出した!!
こんな感じでした。
ここんところライナーの回想が多かったのですが、いよいよマーレ編が本格的に動き出した印象です。
ライナーの回想からマーレ側の視点で過去の話を読むのも面白かったのですが、やはり物語が動き出す方がワクワクしますね。そして物語が進み始めると再び「?」の連続です。
やっぱり進撃の巨人はこの「?」が魅力ですよね。
97話ではタイバー家が初登場し、マーレ編ではエレンも初登場となり、しかもマーレに潜入している様子。
ワクワクが止まりませんw
アニの蹴り技
97話は引き続きライナーの回想から始まります。
ハットにメガネで変装したアニは黒いハットに黒のコートを着た長身の男を尾行します。
この男は他の王政の幹部とは何かが違う。この男を尾行するば壁の王までたどり着けるのではないかと。
黒ハットに黒コートで長身、そしてチラッと見える顎髭、間違いなくケニーです。
ケニーを尾行するアニですが、尾行した相手が悪くケニーを見失うアニ。そして次の瞬間、ケニーはアニの後ろに立っています。
ケニー
「よう嬢ちゃん、こんなジジイを尾けまわすとは・・・」
「なかなか男を見る目があるようだな」
この言い回しがケニーって感じですよね。
アニは自分は旅籠で生まれ、一度しか会ったことがない父親のことを母から聞いて育ったと語ります。そして今日、その父親にやっと会えたと。
もちろん全てアニの言い訳ですが、「俺が一番笑えない類の冗談だ」とケニーには通じません。
「ひどいよパパ・・・」と言い訳が通じないと悟ったアニは
上段後ろ回し蹴り!!
出ましたアニの蹴り技!
振り向きざまに蹴り技を繰り出すアニがかっこいいのですが、それをかわすケニーもかっこいい!!
この後アニは下水道を通ってケニーから逃れます。
アニとケニーの戦闘シーンはこの一コマのみですが、正直もっと見たかったです。
画像をよく見るとアニの蹴りでレンガが一つ外れてるんですよね。
どんだけ強烈なんだよと思いましがたが、そういえば過去にアニは蹴り技でエレンを切断してましたね。
この時は女型の巨人状態でしたが、96話では蹴りだけでライナーをボコボコしてますからね。
アニの蹴りの威力が凄まじいです。
ベルトルトの寝相画像
翌朝、ベルトルトの凄まじい寝相シーンが登場します。
言葉では説明ができないので画像を用意しました。
こんな感じですが、こんなにセクシーじゃないですよw
どんだけリラックスしてるんだよw
48話でジャンがベルトルトの寝相の悪さは芸術的だったと話してましたが、実際にベルトルトの寝相が登場したのは漫画では初めてではないでしょうか。
ベルトルトの寝相から今日の天気占いをするのが日課となっていたようで、原作者監修のゲーム版「進撃の巨人」では、ライナーのセリフから下記のように占っていたことが判明します。
- 体半分が窓から出ている → 快晴
- 左足を頭の下に置いている → 商売繁盛
- 正座して上半身をうつ伏せに床に投げ出している → 待ち人来たる
- 壁に寄りかかって肩から逆立ち → 女難
これが全てではないのでしょうが
天気予報一つしかねぇw
「晴れ」「雨」「曇り」「雪」など、天候だけでは収まらないほど、ベルトルトの寝相にはレパートリーがあったのでしょうか。
ライナー最後の回想?
アニはライナーとベルトルトに昨日のケニーとの一件を伝えます。
顔を見られた可能性があるとことから、中央憲兵に入ってもケニーがいたのではバレてしまう。もう限界だと話し、5年で集めた壁の情報を持ってマーレに戻ろうとアニは言います。
ライナーはこの情報だけでマーレに戻っても失望されるだだと言い、ウォール・ローゼを破壊して「始祖の巨人」を炙り出すことを提案。
アニはライナーの提案を聞き、ライナーの「友達」が大勢死ぬと言いますが、ライナーは奴らは「友達」ではないと。
俺達とは違うエルディアの悪魔だと話した上で、信頼を得るのは損ではない。むしろ孤立するアニの方がと顔を近づけますが
「吐きそう」
それ以上、顔を近づけないでくれる?とアニ。
三人は解散しますが、ベルトルトは別れ際に「ずっと同じ夢をみる」と言います。
その夢とは、開拓地で首を吊ったおじさんの夢で、なぜ首をくくる前に自分達のあんな話をしたのだろうかと。
ここからライナーの回想が走馬灯のように続きます。
「決行日は解散式の翌日・・・やるぞ」
「エレン・・・まさかお前が・・・」
「オイ・・何で・・・マルコが・・喰われてる・・・」
「今夜やる」
「俺達はガキで・・何一つ知らなかったんだ」
「頼んだぞ相棒」
そして最後は、立体機動装置をうまく操れず、このままでは何も果たせないまま終わってしまうと落ち込むエレンに
「巨人を一匹残らず駆逐すんだろ?お前ならやれる」
とライナーがエレンを励ますシーンで回想が終了し、現在に戻ります。
現在に戻るといきなりライナーがライフルの銃口を口に咥え自殺しようとしています。
まるで走馬灯のようだなとライナーの回想を読んでましたが、本当に走馬灯でした。ここまでくるともうライナーが不憫でなりません。
自殺しようとするライナーですが、ライフルの引き金を引くことができず、窓から外を見るとファルコが歩いています。
そして、「俺にはまだあいつらが・・・」と自殺を思いとどまります。
マーレにエレンが潜入?
ファルコは今のままの自分では、ガビが「鎧の巨人」を継いでしまうと落ち込みます。
いつのまにか病院の前まで歩いていたことに気づいたファルコは、そのまま病院に入ります。病院の中でファルコに声をかける長髪の男。
長髪の男は「こないだは世話になったな」と言い、ファルコもこの長髪の男が誰なのか思い出します。
ファルコは長髪の男が会話ができるくらい回復したことに、経過は順調みたいだと話しますが、長髪の男は記憶障害で家まで帰れないとしているが、あれは嘘だと言います。
今は家族と顔を合わせづらいから家に帰りたくないだけだと。
このことを病院の人に言うか?と長髪の男はファルコに聞きますが、ファルコはそんなことはしないと答えます。
ファルコが怪我をしていることに気づいた男は、マーレの戦士になるための訓練かと聞きます。
ファルコは同じ候補生に優秀な人間がいるため、自分の出番はなさそうだと答えます。
長髪の男は「それはよかった」と言い、ファルコはいい人間だから長生きしてくれるなら嬉しいと。
ファルコはガビに「鎧の巨人」を継承してもらいたくないと思っているが、自分には力がないため何もできないまま終わると言います。
長髪の男はファルコの話を聞き、自分がこの施設に来てから、何でこんなことになったのかと毎日思うと言います。
皆「何か」に背中を押されて地獄に足を突っ込むが、大抵その「何か」は自分の意志ではなく他人や環境に強制されて仕方なくだと。
ただし、自分で自分の背中を押した人間の見る地獄は、強制された者の見る地獄とは別で、地獄の先にある何かを見ている。
それは希望かもしれないし、さらなる地獄かもしれないが、進み続けた者にしかわからないと。
!?
これは・・・エレン!?
エレンが潜入していた!?
ファルコが口にした「自分は何もできないまま終わる」は、以前エレンが同じことを口にした際、「進み続けるしかないだろう」とライナーから励まされた言葉です。
この長髪の男がエレンなら、この時のライナーの言葉通り進み続けたからこそ、「進み続けた者にしかわからない」とファルコに伝えれらるのではないでしょうか。
そして何よりこの顔は、「名は進撃の巨人」の時と同じ顔です!!
これはもうエレンで間違いないでしょ!!
タイバー家が黒幕?
100年前、人間でありながら大地の悪魔を撃ち破り、世界を救ったといわれるマーレの誇る英雄、ヘーロスの像を眺める一人の男。
戦鎚の巨人を保有するタイバー家当主ヴィリーです。
長髪のイケメンです^^
ヴィリーは戦士隊隊長のテオ・マガトと挨拶をします。
ヴィリーはマガトに一族を紹介し、一族の誰が「戦鎚の巨人」かわかるかと尋ねますが、マガトは見当もつかなければ本当にここに来ているのかさえもと答えます。
この言葉にヴィリーは話に聞いた通り思慮深いと笑い、戦鎚の巨人の正体を明かしているのはマーレ上層部の一部の者だけと話します。
マガトはその「一部の者」に含まれるであろう本部の主人は、上からの命令で今朝本部へ飛び出して行ったと言います。そしてそれはとても珍しいことだと。
その結果、自分が主人の代わりにヴィリーと話している。
これがタイバー家一行が突然訪問して来たことと無関係なのかと尋ねます。
ヴィリーはマガトに尋ねます。
マガトがマーレ人の徴兵制復活を働きかけていると噂で聞いたと。
マガトは答えます。
マーレ人の戦争は新聞の活字にのみ存在すると答えます。字を読むだけで領土が広がるなら楽でいい。鉄砲玉を浴びるのが悪魔の末裔ならなおのこといい。
実際マーレ人に弾が耳の横をかすめる音を聞かせたところで、マーレは自壊するまで戦争への歩みを止めないだろうと。そして、もしマーレを裏から操る者がいるなら言ってやりたい。
「とうに手遅れだと」
マガトの言う通り、マーレ国はタイバー家の権限下にあるとヴィリーは言います。
ただし、マーレが軍国主義の道を歩んだのはマーレが選んだことで、自分達タイバー家の先代は贖罪(しょくざい)として自由と力を与えたとヴィリーは話します。
まるで歴史を見てきたように話すヴィリーですが、自分達は「戦鎚の巨人」と共に記憶を紡いできた。それがタイバー家の務めだと語るヴィリー。
さらに我々タイバー家は、マーレがエルディア人を檻に入れ、好き放題やらせるをただ見ていただけだと。
その結果、エルディアもマーレも闇夜に投げ出され、責任はタイバー家にあるとヴィリーは言います。
巨人の力は時代に遅れをとり、パラディ島からは不穏な動きがある。
タイバー家は来たる「祭事」において、世界に全てを明かすつもりでいる、そこに全ての望みを懸けるとヴィリーは言います。
マーレには再びヘーロスが必要だと伝え、マガトに手を差し出すヴィリー。
幕が上がる?
自分の名前をクルーガーと名乗るエレンは、ファルコに手紙を託します。
この収容区からだと中身が確認され、自分が仮病であることがバレるため、収容区の外のポストに投函して欲しいと。
ファルコは快く引き受け、家族へですか?と聞きます。
クルーガー(エレン)は「オレがここに無事にいるって、家族に伝えたいだけなんだ」と答えます。
ファルコは収容区の外のポストへ向かう途中、ライナーに出会います。
ライナーはファルコにこんな時間にどこへ行く?と聞きますが、ファルコは忘れ物をしたので本部に戻るところだと嘘をつきます。
そしてクルーガー(エレン)の手紙をポストに投函するファルコ。
幕が上がる。
まとめ
とても意味深な終わり方をした97話です。
エレンが言った「家族」と「幕が上がる」、そしてヴィリーが話していた「パラディ島からは不穏な動き」が無関係とは思えませんね。
エレンは「進撃の巨人」の記憶を継承しているので、これまでの歴史などは知っているはずです。そしてパラディ島の上層部もおそらく知っているでしょう。
歴史を知った上でどのように動き出したのか、そしていよいよその幕が上がるといったところでしょうか。
もうワクワクしかないですねw
手紙と言えば、ユミルの手紙はどうなったのでしょう?
あの手紙の内容にも何か意味があったのでしょうか。
とにかく今後の展開が楽しみすぎます。