868話でビッグマムが巨人族に嫌われている理由が判明しました。
そこにはビッグマムの過去が関係するのですが、ビッグマムの過去、なかなか壮絶です。壮絶というか過去のビッグマムを見ていると「物を知らないこと」の恐ろしさを改めて実感します。
そしてビッグマムに「物を教えなかった」理由にワンピースの世界の闇を感じました。
Contents
巨人族との確執
ビッグマムと巨人族の確執は858話でローラの姉「シャーロット・シフォン」がナミに話しています。

シフォン
「ママは理由があって全世界の巨人に嫌われてるの」
「だからこのあらゆる種族が住む「万国(トットランド)」にも巨人族だけはいない」
引用:ワンピース858話
ある日、ローラに一目惚れした求婚者が現れます。その求婚者は巨人族「エルバフ」の王子ロキでした。
ビッグマムはローラがエルバフの王女になれば、巨人族との確執も埋まり世界一の強国とも言われるエルバフの軍隊も手に入ると考えました。
しかしローラはそこから逃げ出してしまい、代わりにシフォンを差し出しますが「ローラじゃない」と見抜かれ、巨人族からは更に嫌われることとなります。
ビッグマムは本物の巨人族を仲間にすることを諦め、人を巨大化する研究に投資するようになります。
シフォンからビッグマムが巨人族に嫌われている理由が語られますが、これだけが原因ではないようです。ローラの一件より前から既に確執があったようで、ビッグマムと巨人族の間に何があったのかはビッグマムの回想シーンで判明します。
ビッグマムの過去
868話でルフィ達がシスターカルメルの写真を割ります。割れたカルメルの写真を見たビッグマムは泣きだし回想シーンになります。
63年前の新世界。エルバフの戦士が住む島にビッグマムはいました。

ビッグマムはこの地に住むといわれる聖母「シスターカルメル」に引き取ってもらうため捨てられたのです。
シスターカルメル
巨兵海賊団の船長「ドリー」と「ブロギー」を失った残党が海軍に捕まりますが、シスターカルメルはその処刑を中止させます。

そしてカルメルは身分種族を問わず行くあてを失ったあらゆる子供達を受け入れ、エルバフの地に「羊の家」という施設を開きカルメルは「聖母」と呼ばれるようになります。
カルメルはビッグマムを受け入れ、ビッグマムも初めて自分と同じサイズの人に出会い、そこでの暮らしはビッグマムにとって居心地の良いものでした。

何も知らないビッグマムは、自分が思ったことを素直に行動しますが、自身の力を持て余していたため熊を一撃で即死させたり、巨人族に大ケガを負わせたりします。

しかしカルメルは全てを許しエルバフの戦士達も寛大にビッグマムを受け入れました。
エルバフの村を破壊
エルバフでは「冬至祭」へ向け12日間の断食が行われておりビッグマムも断食を行います。
カルメルのことが大好きだったビッグマムは、カルメルからの応援を支えに頑張ります。しかし断食から7日目、ビッグマムは発作を起こしエルバフの村を破壊します。

断食前に最後に食べた「セムラ」のことしか頭にないビッグマム。
カルメルの奇跡
元巨兵海賊団の船長で巨人族の英雄「ヨルル」は、ビッグマムを「子供の姿を借りた悪神」と判断しビッグマムを殺そうとしますが、逆にビッグマムはヨルルを殺してしまいます。
カルメルは冬至祭用のセムラをビッグマムに与えるよう指示を出し、自身の手からソウルのようなものを出し村の炎を消します。

炎が消えたと同時に現れた太陽にカルメルは「パンドラ」と名付けます。

英雄を殺された巨人族はビッグマムを許すことができず殺そうとしますが

カルメルがビッグマムを連れてエルバフを出て行くことでビッグマムは殺されるのを免れます。そしてこの日からビッグマムは巨人族の目の敵となります。
失踪事件
新しい「羊の家」での暮らしが始まり、数日後には子供達の笑い声が響いていました。
世間からの羊の家の評判は、どんな問題児でも「聖母」の奇跡の力で更生し、良き里親にめぐり会えるというものでしたが、シスターカルメルの本当の姿は「身なし子売り」でした。

ビッグマムの誕生日のお祝いにセムラを積み上げたケーキをプレゼントします。

ビッグマムはみんなの笑顔に囲まれて、大好きな甘い甘いバースデーケーキを食べると涙が止まりませんでした。涙で前が見えないなか夢中で食べ続けます。
そしてバースデーケーキを食べ終えたビッグマムは、カルメルや子供達がいなくなっていることに気づきます。

ビッグマムにとって人生で一番楽しかった誕生日にカルメルは姿を消します。
ビッグマム海賊団結成
カルメルと子供達の失踪事件。
ビッグマム本人も知らないこの事件の一部始終を見ていた者が二人います。
一人は羊の家を気にかけて様子を見に来ていたエルバフの戦士。彼は青ざめながら走り出し、もう二度とこの島へ来ることはありませんでした。

やがてこのことは全巨人族の耳に入り、ビッグマムの名前を出すことも憚れるほど、巨人族から嫌われるようになりました。
もう一人の目撃者は、もともとこの島に住み着いてた海賊崩れの料理人「シュトロイゼン」です。

ビッグマムとシュトロイゼン、この時出会った二人が後にビッグマム海賊団を結成します。
ソルソルの実の能力
エルバフの村を救ったカルメルの奇跡では、カルメルがソルソルの実の能力者であることが判明します。そしてその能力は現在ビッグマムが引き継いでいます。
そしてビッグマムの回想シーンでは、ビッグマムがソルソルの実の能力が突然使えるようになっています。

このことからビッグマムはカルメルを「食べた」ことがわかります。カルメルだけではなく羊の家の子達全員を食べたようですね。そしてその事実をビッグマム本人は知らない。
巨人族に嫌われている理由
ビッグマムがなぜ巨人族に嫌われているのか。
その理由は、まず巨人族の英雄である「ヨルル」が殺され、エルバフの村を破壊し、さらにカルメルを食べた。
カルメルの本性は「身なし子売り」でしたが、そのことは巨人族は知りません。むしろカルメルは巨人海賊団の残党を海軍から救い出し、エルバフの村の炎を消し、さらにはビッグマムを更生させるためエルバフの村を出て行った人間。
誇り高きエルバフの戦士からすると、カルメルに対しては尊敬に値する人間だと思います。そのカルメルを食べたビッグマム。自分の恩人であるはずのカルメルを食べた人間を許せるわけがないと思います。
カルメルを食べたことを知らないビッグマムからすると、自分がなぜ巨人族から嫌われているのかを知りません。
その理由は自分に原因があり、カルメルが消えたのも自分が食べたからだと知った時のショックは、カルメルの写真を割られた時の比ではないような気がします。
ベッジの作戦が失敗したルフィ達ですが、ビッグマムを倒すには事実を全て伝え弱らせる方法しかないのでは思います。
最後に
ワンピースって結構闇の深いテーマを扱いますよね。今回のビッグマムの過去にも闇の深さを感じました。果たしてビッグマム一人が悪かったのかと疑問に思います。聖母の本性を知ると余計ですよね。
ビッグマムを高値で売るには「教育」をするわけにはいきませんからね。カルメルは自分のためにビッグマムを利用したと考えると、ビッグマムは被害者であり、巨人族も被害者です。
諸悪の根源、全ての始まりはシスターカルメルからでしたね。