白夜の魔眼の目的である「あの方」の復活。
魔女王が話していた「ヤツ」の存在。
そして魔女王が「ヤツ」の血縁と思っていたアスタ。
さらには魔女王が話すエルフ族の長や古の魔神。
今回は「あの方」と「ヤツ」とアスタの正体、そして魔神について考察していきます。
あの方とは?
白夜の魔眼のメンバーが「あの方」を一番最初に口にしたのは2巻です。魔石をはめ込む石碑を前に「あの方」の復活は目前と話す、おそらくリヒトと思われる人物。

そして白夜の魔眼による王都襲撃後、ラデスの勝手な行動を咎める他のメンバー。

「あの方」に気に入られているからと調子にのるな。その後も、「あの方」に認められたもののみ、「あの方」が迎えにくる前に、など会話の中に「あの方」がなんども登場します。
46話でアスタの前に白夜の魔眼の頭首「リヒト」が現れます。

リヒトとの戦闘にヤミを含めた魔法騎士団団長が駆けつけ戦いを優位に進める中、リヒトからアスタの剣は「あの方」のモノと発言があり

頭首であるリヒトが「あの方」だと思っていましたが、リヒトとは別に「あの方」が存在することが判明します。
魔女王のヤツとは?
リヒトの話ではアスタの剣、断魔の剣と宿魔の剣は「あの方」のモノだとありましたが、魔女王の話では既に絶滅したエルフ族の長が使っていた魔法剣の成れの果てとのこと。

エルフ族は数百年前まで恵外界に生息していた高魔力保持者で、一人一人の魔力は非常に高く、魔女王に匹敵するものも少なくなかったそうです。しかし、数で勝る人間との戦いに敗れ滅び去ったと魔女王は話します。

白夜の魔眼は人間、特にクローバー王国の王族に強い憎悪を抱いています。それはリヒトがヤミに話した寓話からもわかります。
昔とある村にとても魔力の強い人達がいた。彼らはとても魔(マナ)に愛されていた。彼らは天候を変えたり地脈を操ったりと、神に等しい力を持っていた。
村の外の人間達は彼らを神として崇めた。でも次第に人間達は彼らの力を恐れ妬み欲しくなり、彼らを騙し皆殺しにして力を奪ったとさ
この寓話に登場する、魔力の強い人達がエルフ族のことではないでしょうか。
さらに人間の中でもクローバー王国の王族に対しては特に恨みが強そうです。ヴェットはノエルの名前を聞き「最も穢れし一族」と言います。

そして魔女王がアスタを操りノエルを殺そうとした際に、クローバー王国の王族が「ヤツ」の剣で死ぬことを「因果」なものだと話しています。

このことから、魔女王が白夜の魔眼はエルフ族の末裔かもしれないと話したように、「あの方」とはエルフ族の長で、エルフ族を絶滅に追い込んだ首謀者がシルヴァ家を中心としたクローバー家の王族。
リヒトの寓話では魔法はエルフ族しか使えなかったのが、エルフ族を絶滅した際に魔法の力を奪い、王族が首謀者のためクローバー家の王族は魔力が強いと予想します。
ファナとヴェット記憶
ファナとヴェットの三つ目が開眼する時に何者かの記憶が流れます。
ファナの記憶
ファナの記憶ではリヒトが登場します。

このリヒトの耳を見るとエルフ特有の耳で、誰かがリヒトに「あの人・・・人間?」と聞いていることから、リヒトはエルフ族で間違いないと思います。
そしてリヒトが友達と言っていた人間が裏切り

エルフ族を絶滅したと思われる描写。

ヴェットの記憶
ヴェットの記憶では先程の人間の妹とリヒトが結婚したような描写が流れます。

その後エルフ族絶滅と思われる描写になります。

リヒトは1度封印魔法が解けたことがあるので、もしかするとリヒトの中に封印されているのが「あの方」ではないでしょうか。
そして「あの方」とは他でもない「エルフのリヒト」で、エルフ族の長も「エルフのリヒト」かなと。そして記憶に登場する人間がクローバー王国の初代魔法帝。
さらに現在の魔法帝「ユリウス」が記憶に登場する初代魔法帝。ユリウスは時間魔法が使えるので歳を止める、または遅くするなどの能力で生き続けている。
アスタとユノに魔法帝になるには「実績」と言いましたが、初代から魔法帝なら実績はいくらでも上げられるかと。
ただ、リヒトはヤミのことも知っているようだったので、まだまだ謎は多そうですね。
アスタの正体は魔神?
魔女王はファナの三つ目は禁術魔法で、ファナではなく何者かによって発動させたと言います。ただし、禁術魔法はただの人間には手が出せず、発動するには途方もない魔(マナ)と何らかの犠牲が必要だと。
古の魔神もエルフ族の長が発動した最上級の禁術魔法だと言います。

魔女王はアスタが断魔の剣と宿魔の剣を使えることから、「ヤツ」の血縁のものと思っていました。この「ヤツ」とはエルフ族の長と思われます。
そして魔女王の魔法により体全体に反魔法の力が流れ強力な力を手に入れるアスタ。圧倒的な強さを見せるアスタの戦いに、ノエルは「あの姿はまるで・・・」と何かを言いかけます。

しかしこの後すぐにいつものアスタに戻ったため、ノエルが何を言いかけたのかは不明ですが、おそらく「魔神」と言いかけたのではないでしょうか。
アスタの正体はエルフ族の血縁のもの、または魔神と何か関係がある可能性がありますが、魔女王はアスタのことを突然変異で体に魔(マナ)が宿らなかった欠陥品と結論づけます。
そしてアスタは特別でも何でもないからこそ特別な存在だと。

魔女王独特の言い回しのため、わかるようなわからないようなw
結局アスタはマナが宿らなかったただの人間。ってことですかね。
まとめ
アスタがエルフ族というのはないと思いますが、魔神と無関係とはまだ言い切れませんよね。
アスタとユノは協会の前に捨てられていました。そしてユノは四つ葉のクローバー、アスタは五つ葉の魔導書を受け取りました。ユノはマナに愛されアスタはマナが全く無い。
そしてエルフの長が発動した古の魔神に関しては全く情報がありません。
今回考察した白夜の魔眼の「あの方」も気になりますが、アスタの正体や出生の謎も気になりますね。