進撃の巨人112話のネタバレになります。
これまで謎になっていたアッカーマンが強い理由、その理由が112話で判明します。
とはいえ、まだ正確なことはわかっていないようですが頷ける内容になっていました。
そして現在捕虜となっているジークですが、こちらも正確なことはまだわかりませんが、やはり黒幕だったと思われます。
そして話すこと全てが嘘に聞こえてしまう。
ジークの嘘の効果
ワインにはジークの脊髄液が入っているかもしれないと言う料理人ニコロ。
ジャンはニコロの襟を掴みどういうことか聞きます。
ニコロは確証は無いとしながらも、このワインは第一回の調査船から大量に積まれており、短期の調査船には不要な酒と量だったと。
そして、自分がここで料理人としての立場が安定してきた頃になって、このワインを兵団組織の高官らに優先して振る舞うように言われたと話すニコロ。
誰からだと聞くジャンに、イェレナからだと答えるニコロ。
自分の知る限りイェレナだけがそう働きかけてきたとニコロは言い、オニャンコポンも初耳だと言います。
だが、ジークの脊髄液を飲んだ時点でエルディア人は「硬直」するはずだとコニーは言います。
ラガコ村ではそうだったはずだと。
コニーの言葉に、ハンジはジークがそう言っただけだと答えます。
誰もその現場を見たわけではないし、自分達には確かめようがない。
だけどその一言で済む嘘の効果は絶大だと。
もしジークに脊髄液をもられても「硬直」という前兆があるのなら、その前兆が見られない限り毒を盛られた発想すらしない。
ニコロの話には確証はないが、過去にジークの脊髄液がどんな使われ方をしたのかはマーレ兵なら知っているとニコロ。
10年ぐらい前、マーレは敵国の首都を一晩で落とした。
ある晩に何百もの巨人が街中に湧いて出たからだと。
予め街中に何百もの脊髄液を服用したエルディア人を忍ばせておけば、ジークがただ一声叫んだだけで街は壊滅した。
そんなことでも企んでなければ、なぜあの怪しいワインを兵団のお偉方に飲めせなければいけないのか、自分にはわからないとニコロは言います。
ニコロの話を聞いたジャンは、先程自分からワインを取り上げたのは自分達を守るためかと聞きます。
悪魔の島を調査して世界を救うつもりだったのに、何をやっているのか自分でもわからないとニコロ。
こんなことをバラしてしまったら長生きはできないと言いながらも、自分はブラウスのようにはまだなれないが、これがせめてもの償いになればとニコロは話します。
イェーガー派は知っていた
ニコロの話を聞いたハンジは、全員に上着を脱いで手を水で洗い流すよう言います。
オニャンコポンにはミカサ達に同じことを伝えるよう言い、ミカサ達のもとへ走るオニャンコポン。
ミカサとアルミンはガビと共に別室にいます。
そこに現れたのはエレン。
エレンだけではなくフロックを中心としたイェーガー派も現れハンジ達を包囲します。
フロックはハンジはジークの居場所を知っているはず、そこまで道案内をしてほしいと言います。
なぜ自分達がここにいることがバレたのかと考えるジャンですが、イェーガー派をここに呼んだのはグリーズでした。
グリーズはニコロがエルディア人に入れ込みすぎているため、いつかこうなる日が来る気がしていたと言います。
ハンジはイェーガー派に仲間同士で争い合っている場合ではないと言います。
ジークの脊髄液が混入したワインが兵団内で振る舞われており、自分達はジークの計画に踊らされていると。
そこにいるグリーズには見当がついているはずだと言いますが、それこそニコロの妄想で何の証拠もないとグリーズは答えます。
ニコロを含めこの場にいる全員を拘束するフリック。
ニコロはこれは本当に敵の策略と考えて可能性の高い話しだと訴えますが、仮にそうだとしても馬鹿な憲兵共がより木偶の坊になるだけだろうとフリックは答えます。
フリックの言葉に、憲兵団が飲まされたとは言っていないとハンジ。
まさかイェーガー派はワインのことを知っていたのかとハンジは聞き、口に指を当て、店内ではお静かにお願い致しますとフリック。
ハンジ達はそのまま連れて行かれます。
アッカーマンが強い理由
別室のエレンとミカサ、アルミン、ガビ。
エレンは自分の右手を傷つけ、いつでも巨人になれることをアピールします。
そのことを理解しているガビは震えながらエレンと対峙します。
ミカサ、アルミンと話がしたかったとエレンは言い、アルミンもエレンと話がしたかったと言います。
アルミンはなぜ単独でマーレ襲撃に至ったのかをエレンに聞きます。
本当にジークやイェレナに懐柔されてしまったのかとアルミンは聞きますが、自分の自由だとエレンは答えます。
自分が何をしようと、何を選ぼうと、それは自分の自由意志が選択しただけだとエレン。
そんなエレンにミカサは、あなたは操られていると言います。
エレンは敵国とはいえそこに住む関係ない人や子供を巻き込むような人間ではない。
誰よりも自分達を思い、大切にしてきたのがエレン。
攫われた自分を助けれくれたエレンはマフラーを巻いてくれた、それはエレンが優しいからだとミカサは言いますが
「手はテーブルの上に置けと言っただろ」と冷たく命令するエレン。
エレンはレベリオに潜伏しジークと話をしたと言います。
そしてその時に色んなことを学んだと。
エレンはアルミンに、まだアニのところに通っているだろ?と聞きます。
それはアルミンの意志か?それともベルトルトの意志か?
エレンが何を言っているのかわからない様子のアルミン。
エレンは話を続けます。
人を形成する要因に記憶が大きく関わるのなら、アルミンの一部はベルトルトになってしまったと。
敵国兵に恋心を抱く敵国兵の一部がアルミンの判断に少なからず影響を及ぼしている。
敵に肩入れする以前のアルミンは今みたいな甘い奴ではなかった。
必ず自分達を正解に導く決断力を持っていたが、今では二言目には「話し合おう」だ。
結局クソの役にも立たないとエレンは言います。
そしてアルミンの脳はベルトルトにやられてしまい、敵に操られているのはお前のほうだとエレン。
ミカサはエレンに何がしたいのか聞き、無知ほど自由からかけ離れたものはないとエレンは答えます。
ここでエレンは、アッカーマン一族が、ミカサがなぜ強いのかの理由を語りだします。
マーレの学者も未だに巨人のことは殆どわかっていないが、エルディア帝国がその長い歴史の中で「ユミルの民」をいじくり回した結果、偶然できたのが人の姿のまま巨人の力を一部引き出せるアッカーマン一族だと。
アッカーマン一族はエルディアの王を守る意図で設計されたものだから、その名残で誰かを宿主と認識した途端、血に組み込まれた習性が発動する仕組みだとエレンは説明します。
つまりミカサがエレンに執着する理由は、アッカーマンの習性が作用しているからだと。
攫われたミカサが死に直面する極限状態の中で自分の「戦え」という命令を聞いた。
そういった諸々の条件が揃うことでアッカーマン一族の血に秘められた本能が目を覚ますとエレン。
あの時、自分を偶然護衛すべき宿主だと錯覚したことで、極限まで身体能力が高められるだけではなく、「道」を通じて過去のアッカーマン一族が積み重ねてきた戦闘経験までをも得ることができた。
エレンの説明に「違う」とミカサは言います。
偶然ではなく、エレンだから自分は強くなれた、それはあなただからとミカサは言いますが、力に目覚めたアッカーマンは突発性の頭痛を起こすことがよくあるらしいとエレン。
本来の自分が宿主の護衛を強いられることに抵抗を覚えることで生じるらしいが、心当たりは?とエレンはミカサに聞き、「ない」と嘘をつくミカサ。
本来のミカサ自身は9歳を最後にあの山小屋に消えてしまったとエレンは言います。
アッカーマンの本能に忠実なお前を残してと。
「違う」と否定するミカサですが、エレンは続けます。
本来の自分を失い、ただ命令に従うために作られた一族、つまりは奴隷だと。
アルミンはエレンに止めるよう言いますが、構わず続けるエレン。
自分がこの世で一番嫌いなものがわかるか?
不自由な奴、もしくは家畜だと言い放つエレン。
そいつを見ただけでムカムカしてしょうがなかったが、その理由がやっとわかった。
何の疑問も抱かずただ命令に従うだけの奴隷が見るに堪えなかった。
自分はガキの頃からずっと、ミカサがずっと嫌いだったと言うエレン。
目に涙を浮かべるミカサ。
アルミンがエレンに殴りかかりますがミカサがアルミンを押さえつけます。
ミカサはそうやってアッカーマンの血が反応するままに生きてきたとエレンは言いますが、「違う」と言いながらも涙をながすミカサ。
アルミンはミカサの手が離れた瞬間、エレンを殴ります。
物音に気づき別室に入ってくるイェーガ派。
エレンとアルミンが殴り合ってますが、エレンが一方的にアルミンを殴ります。
アルミンとは昔から喧嘩したことがなかったが、なぜだかわかるか?とエレンは聞きます。
それは、アルミンと自分では喧嘩にならないからだとアルミンをボコボコにするエレン。
最初に言った通りミカサ達がジークの居場所を教えるなら争う必要はない。
エレンはそう言うとミカサ、アルミン、ガビを連れて行くようイェーガー派に命令します。
アルミンはエレンに、結局何が言いたかったんだと聞きます。
ミカサを傷つけることがエレンが求めた自由か?
クソ野郎に屈した奴隷はどっちだと言うアルミンに、「誰が奴隷だ」と苛立つエレン。
そしてミカサ達とシガンシナ区へ向かいます。
ジークが黒幕?
ジークを見張っているリヴァイは、部下達からザックレーが殺されたことを聞きます。
さらに現在、城内はイェーガー派が実質的に支配していることを知ります。
ピクシスの考えなどを聞いたリヴァイは、自分達の手でエレンを他の奴に食わせるつもりだろうと聞き、「そうです」と答える部下達。
エレンの命を何度も救い、そのたび何人もの仲間が死んだ。
それが人類が生き残る希望だと信じて。
そう信じた結果がこのザマだ。
まるでひどい冗談だとリヴァイ。
自分達が見てた希望とは一体何だったのか、あの死闘の果がこの茶番だと?
巨人に食わせるべきクソ野郎は他にいると言い、ジークを見るリヴァイ。
リヴァイはジークの「獣」を他の奴に移すと言います。
イェーガー派の一人を捕まえて巨人にしてジークを食わせる。
そしてヒストリアが覚悟した通りならそいつを食ってもらう。
数カ月後の出産を待ってなとリヴァイは言います。
その数ヶ月の間に敵の総攻撃をくらえばエルディアはおしまいだと部下は言います。
無事に出産できるとも限らないと。
こちらから再びマーレに仕掛けて敵の攻撃を遅らせることもできるとリヴァイ。
無茶は承知だがここが勝負所、これ以上ジークの思い通りにはさせないと言います。
エレンが本当にジークに操られているのかは知らないが、ジークさえ失えば連中はおしまいだ。
ピクシスにそう伝えるため部下達に行くよう命令します。
ジークの四肢でももいでおけばピクシスも腹を括るだろうと。
リヴァイはジークに近づき雑談します。
雑談の中でジークは、ワインは残っていないか?とリヴァイに聞きます。
一ヶ月もここにいるのに残っているわけがないとリヴァイ。
その回答に残念そうな様子を見せるジーク。
再びジークとの距離を置くリヴァイは、ピクシスの返答がどうであろうとジークを切ると決めます。
ここには完全武装の兵士30名以上が森を上から囲んでおり、獣の巨人になろうとジークに逃げるすべはない。
やはりジークは自分達の敵で、それが判明した時点で人質に手足をつけておく理由はない。
長かったエルヴィンとのあの日の誓いをようやく果たせそうだとリヴァイ。
お前達の死には意味があった、それをようやく証明できる。
リヴァイがそう考えたその時、ジークが急に走り出します。
そして大声で叫んだ瞬間
森の上にいた仲間達が巨人になり木から落ちてきます。
進撃の巨人112話の感想
112話でアッカーマン一族が強い理由が判明しました。
とはいえ、これはあくまでもジークの話が本当ならということです。
なんとなくジークがとんでもないペテン師に見えてしまうのは私だけでしょうか。
そしてエレンも簡単に信じすぎでは?
昔からエレンはちょっと頭の弱い感じがありましたが、112話でそれが露見したような印象です。
もしもジークがペテン師なら、きっとエレンのことを「チョロい」と思ったのではないでしょうか。
よく占いで使われる手法にバーナム効果というものがあります。
誰にでも該当するような曖昧で一般的なことを、さも自分だけに当てはまるように聞く手法です。
例えばこんな感じ
占い師「あなたには不安や悩みがありますね?」
→誰にでもある(不安や悩みがないなら占いに来ない)
占い師「あなたは自分に自信を持てないが、それでも他人に認められたいと思っていますね?」
→誰でも認められたい欲求はある(そもそも占ってもらってる時点で自分に自信がない)
占い師「そんな自分を変えたいと思っていませんか?」
→誰でも自分を変えたい願望はある(だから占いに来てる)
自分だけに言われてると思って占い師を信じてしまう。
ジークの場合はこれとは違うけど、アッカーマン一族のことを調べれば頭痛のことなどの情報は得られるわけです。
今度はその情報を使って「当たってる」と思わせれば、相手は簡単に信じたりする。
もちろんジークの言ったことが真実の可能性は大いにありますし、アッカーマン一族が強い理由に関してはそのとおりなのかもしれませんが、どうしてもジークのことを素直に信じられないし、ペテン師に見えてならない。
エレンも簡単に騙されそうな性格だし。
そしてリヴァイが危機的状況になりましたが、再びリヴァイの鬼神のような姿を見ることができるのでしょう。
以前、ジークを追い詰めたときのあのリヴァイをもう一度みたい。
進撃の巨人113話のネタバレはこちらになります。
>【進撃の巨人】113話ネタバレ!リヴァイが強すぎるしかっこよすぎる!